相続や、対策というと、なんと行っても相続税を考えると思います。 しかし、相続税は亡くなった方すべてに関係するわけではありません。
「うちは相続税を支払う程の財産が無いから大丈夫!」とお考えの方も多いのではないでしょうか?
しかしこれは大きな間違いの可能性が高いです。
相続税は相続手続きの一部分でありむしろ、相続税が無い方の方が圧倒的に多いのです。 また、相続税以外に所得税、譲渡税、贈与税、登録免許税、 実際の相続は、私たちが想像している以上にお金と手間がかかるものです。
それらの手続きには期限が限られる事も多いです。
たとえば・・・ ◎被相続人(亡くなられた方)の通夜、葬儀から始まり、祭事の他
・死亡届、健康保険、など役所関係の届出、手続き等
・遺産内容、資産や負債(借金や、厄介な連帯保証等含)の把握
・相続人(権利者)の確定
・遺言が無しの場合、遺産の分け方の検討(遺産分割協議)
・負債が大きい場合、相続放棄や限定承認等の検討(3カ月以内)
・被相続人の準所得税の申告(準確定申告)
・許認可名義変更(事業者の場合) ・預貯金の名義変更 ・不動産の相続登記
・公共料金等の名義変更
・債務、借入等の引継(債権者との協議が必要) ・生命保険の保険金請求手続き
・お墓や仏壇の手配や購入 ・相続税の有無の検討、申告 など、相続税の有無に拘わらず以上のような手続きが必要です。
大切な人が亡くなり、悲しみにくれる直後から、やるべきことが次から次へと出てきます。 その慌しさは、想像以上です。開けてビック!想像を絶する事態に遭遇なんていう事も有ります。
特に賃貸アパート、賃貸物件を所有の方や、何か契約途中の方など入居者や相手先が迷惑を被る場合も有ります。
上記に挙げたのは、ほんの一例に過ぎません。そして、各手続きを漏れのないよう、 しっかり行っていく必要があるのです。
相続が起きてから上記の手続きを行うのは容易な事ではありません相続の準備に「早過ぎる」ことはありません。
最近相続をテーマにしたドラマが増えた様に感じます。これも今の時代背景なのでしょう !
事前に少しずつでも準備をしていくことが大切と考えております。